フィラリア症とは、蚊によって広がる感染症です
犬フィラリアが肺動脈や心臓に寄生することにより起こります。
犬フィラリアは成長すると30cmにもなる糸状の寄生虫です。多数寄生することで
血液の流れが妨げられ、さまざまな障害が発生し、放置すると死に至る場合もあります。
ではどのように感染するのでしょうか・・・?
感染犬の血を吸った蚊によって他の犬に感染します。蚊がフィラリアに感染している
犬を吸血した時に、犬から蚊の体内へミクロフィラリアが移行します。
ミクロフィラリアは蚊の体内で感染幼虫に成長します。体内に感染幼虫を持った蚊が
別の犬を吸血した時に感染幼虫が犬の体内に侵入し、やがて心臓や肺動脈に寄生して
成虫になります。
フィラリアのライフサイクル
フィラリアに感染した犬の主な症状として、食欲がない、咳が出る、元気がない、
呼吸が苦しそう、赤い尿をする、お腹が膨らんでくるなど。
しかし、フィラリアの寄生があってもこれらの症状が必ずフィラリア症に感染しているか
どうかは、動物病院にて血液検査を受ける事によって分かります。
フィラリア症を予防するには、月1回のお薬の投与が必要です。
途中でやめてしまうと、それまでのお薬が無駄になりかねません!
きちんと毎月投薬することによって予防することができます。
お薬の投与期間は、例えば蚊が4月~11月に発生する場合は5月~12月となります。
フィラリアのお薬は、犬の体内に入って1ヶ月~2ヶ月後に脱皮する蚊に対して効き
ます。
ですので、4月に犬の体内に入った虫の駆除は、5~6月のお薬で予防しています。
フィラリアのお薬は、当院ではお肉タイプと錠剤タイプがありますので、詳細については
来院の際にお尋ね下さい。