毎年 4月1日~6月30日は狂犬病予防月間です。

 


狂犬病とは

 

ズーノージズ(人獣共通感染症)で、人を含む全ての哺乳類が感染し、世界中で発生して

います。
WHO(世界保健機構)の統計では、毎年約55,000人が狂犬病で命を落としているとの

報告があります。
狂犬病は一旦発症すると治療することは不可能で、ほぼ100%の致死率といわれています。

 

 

発生状況

 

恐ろしいことに、狂犬病の発生がないと日本が認めている地域と国は、日本を含め

全世界でたったの12ケ所です。

その国や地域とは、日本以外に「台湾・アイスランド・アイルランド・スウェーデン・

ノルウェー・英国(グレート・ブリデン及び北アイルランドに限る)・オーストラリア・

ニュージーランド・フィジー諸島・ハワイ・グアム」です。
幸い日本では1957年以降、狂犬病は発生していませんが、海外との交流が盛んな現在

では、日本国内にいつ狂犬病が侵入してもおかしくない状況です。

 

 

感染経路

 

主に狂犬病に感染した動物に咬まれた唾液中に排出されるウイルスが傷口より体内に

侵入することにより感染します。

通常、狂犬病が人から人に感染することはありません。

 

 

狂犬病予防法により、以下の様に犬の登録と予防接種が義務付け

られています。

 

 

登録の義務

 

 犬の所有者は、犬を取得した日から30日以内に犬の登録を申請しなければならない。

 ※ 登録は平成7年度以降、一生涯に一度となりました。

 

 

予防接種の義務

 

生後91日齢以上の犬の所有者は、所有するに至った日から30日以内に予防接種を受け

させなければならない。

 

また、飼い主が犬の登録や注射をしない、または鑑札や注射済票を犬の身体に装着

しないと、20万円以下の罰金に科せられます。

 


① 初めて接種される場合で、新規登録を同時にされる場合(1頭につき)=

                             合計 6,300円

  (内訳)

   新規登録手数料:3,000円 + 狂犬病予防接種料:2,750円

                        + 注射済み票交付手数料:550円

② 継続接種の場合及び初めての接種で、新規登録を既に済まされている場合

                    (1頭につき)= 合計 3,300円

  (内訳)

   狂犬病予防接種料:2,750円 + 注射済み票交付手数料:550円

狂犬病予防接種は、集合注射に行かれて接種された場合でも、動物病院にて接種された

場合でも金額は同じです。

※上記②の飼い主様は、市役所又は役場より送られてくる「狂犬病予防接種ハガキ」を

 来院の際、ご持参下さい。

 

 

まとめ

 

狂犬病=犬の病気ではなく、私達人間を含む全ての哺乳類の病気であるという事を

認識し、大切な家族であるワンちゃんのためにも、ぜひ年に一度の予防接種を受け

させてあげましょう!